クスノキコータです。

シーカヤックは「海」で遊ぶフネです。(川や湖でも遊べますけど)

海の上を歩くのですから、そのフィールドを知ることは、とても重要ですし、それこそが醍醐味です。ぼくも、海は広すぎて深すぎて知らないことばかりです。

【シーカヤックに乗って出来ること】で書きましたが、
シーカヤックは深さ30㎝あれば漕げます。熟練者になれば一日で何十キロも漕ぐ人もいますし、初心者でも練習すれば数キロ先まで漕げるようになります。

海岸から数キロ圏内の海は、どんなところでしょう・・・とりあえずカンタンに説明しますね。

●海の深さ

海岸から100mも離れると、だいたいのところは、ぼくの足の長さでは届きません。(はい、足が長いほうではありません。)
海底まで2mのところも深度500mのところもありますが。

足は届かないので、シーカヤッカーは浮いているしかないのです。

●水温のこと

海面の水温は首都圏から近い葉山・横須賀・三浦エリアで、年間通して25℃~12℃くらいです。

真夏の気温が35℃を超える日でも、水温は25℃しかありません。
真冬で気温が5℃を下回ってもだいたい水温は12℃あります。

海上は「夏は涼しくて、冬は温かい」のです。陸よりも快適です。

●風のこと

海の上は、広くて比較的平坦なので風が吹き抜けます。

海上では無風0m/sからタイフーンがくると風速45m/s位まで吹きます。

はじめてシーカヤックで遊ぶとき、0m/s~7m/sくらいまでなら遊べます。

熟練者になると15~20m/sくらいまで漕いじゃうひともいますが、もちろんリスクもありますし、そろそろ限界です。

●波のこと

アウトドアフィールドとして海が山と違う点は「波」があるということ。

無風で凪(なぎ)の海でも、風が吹き始めると波が生まれます。
頬をなでるそよ風が「さざ波」を生み、遠くの南太平洋の台風が、大きな「うねり」をもたらします。

波は、風速や風向き、地形によって複雑に変わります。

シーカヤックで波に揺られると、ひっくり返るんじゃない?とドキドキするかもしれません。でも慣れてくると、とても波に強い乗り物だと判ります。

実は、小型ヨットや釣りボートやSUPよりも、はるかに波に強い乗り物なのです。
※波のことは語りつくせません、これからも記事で書いていきますね。

【まとめ】
●海は、たいていのところは「足がとどかない」くらい深い。
●海の上は、夏は涼しく、冬は温かい。
●気象によって風や波が発生することもある。

ベテランカヤッカーでもプロのインストラクターだろうと、どんなに頑張っても、自然の力には到底かないません。

海は、人を癒ことあれば、命を奪うこともあります。自然に畏敬の念をもち「ちょっと地球の片隅で遊ばせてもらっていますよ。」くらいの気持ちでちょうどいいのです。