【初心者向け】冬のシーカヤックの服装選び【ウエットスーツの巻】

クスノキコータです。
「シーカヤックのツーリングは何月ぐらいまでやってますか?」と質問を受けます。
実は、年間通して催行しています。(^_^)
べつに無理してやっているのではありません。三浦半島のシーカヤッカーは春夏秋冬の海を漕いでいます。
みなさん、冬も防寒の工夫をしてツーリングを楽しんでいます。

この記事では、「【初心者向け】冬のシーカヤックの服装選び」シリーズとして、防寒ウェアについて書いています。参考にしてください。


今回のテーマは保温するウェア「ウエットスーツ」について解説します。
そして、シーカヤックに向いているウエットスーツをご紹介します。

【マリンスポーツといえば、「ウエットスーツ」でしょ。】

ダイビング、スノーケリング、サーフィン、ウィンドサーフィン、SUP、etc…様々なマリンスポーツにおいてウエットスーツは必需品です。

ウエットスーツがなぜ温かいのか?

ウエットスーツは水中でも温かい。その仕組みについて少し解説します。

ウエットスーツは、肌を直接覆うものです。体にフィットするように細部まで採寸してオーダーします。(S・M・Lなど規格サイズのものもあります。)

ウエットスーツを着て水に入ると、ウェアと肌の間に水が侵入します。

中に水が侵入したら冷たいでしょ!?

その通り。水に入った瞬間は確かに冷たくて「ヒャァ~ッ!!」て声が出ます。でもウエットスーツと体はフィットいるので、侵入する水は少量で、薄い水膜ができるくらいです。この水膜は体温によって温められ全身を覆います。ちょうど体温と同じ温水に入っている状態になり保温されるのです。
ウエットスーツがブカブカだと、これが機能しないので、体に合うようにオーダーメイドなのです。
※生地の素材や厚さ、サイズ、の件など詳しく知りたい方は、サーフショップやダイビングショップのHPなどでご参照ください。

つまり【海水に浸かる】を考慮するとウエットスーツが有効なのです。
サーフィンやダイビングなど水中に居るマリンスポーツには最適です。

カヤックとウエットスーツの相性

ぼくもウエットスーツ素材のウェアを何着も持っています。
しかし、シーカヤックとウエットスーツの相性は、悪い面もあるのです。

なぜなら、シーカヤックで海にいるとき、サーフィンやダイビングのように、
ずっと海に浸かっていないからです。

「ひっくり返ったら濡れるでしょ?」そのとおり。
常にそのリスクはありますが、通常はカヤックの上でパドルで漕いで進んでいるわけです。

なので、そのケースバイケースで使い分けています。もう少し解説します。

じつは、ウエットパンツが快適。

ウエットパンツはサーフィンには向きませんが、シーカヤックツーリングには有効です。価格もリーズナブルです。
転覆しなくても、乗り降りで足が濡れる可能性はあるので、ウエット素材のパンツは価格も安く、一つ持っておくと便利です。

僕も三浦半島の海では、初冬から春先まで、重宝しています。

フルスーツのデメリット

まずフルスーツとは、首、手首、足首まで、あるタイプです。
ロールやレスキュー訓練や、カヤックサーフィンなどで転覆して、海に浸かるときには有効です。そして磯で岩場やサンゴ、貝殻などから肌を守るプロテクターの役割もします。

しかし、
シーカヤックでツーリングするときは、お勧めしません。

これは、友人のミササガワさんがダイビングに使用していたもの。関西に転勤するときに、置いていった形見だが、当然ボクは着れない。

その理由は、パドリングのとき肩回りが動きづらいのです。
体に密着していても素材は伸縮性はあるので動けるのですが、パドリングを続けていくうちに、負荷が蓄積されて疲れてきます。
まるで「パドラー養成ギプス」ように乳酸が溜まってきます。(>_<)

そして、晴れて太陽に当たっていると、冬でも暑くて蒸れます。 (^_^;)

やはり、「 海水に浸かる」と有効なウェアなんです。

袖のない「ロングジョン」タイプ

一着持っていると、とても便利です。肩から腕の負担が少なく快適です。
胴体も温かい。
シーカヤックやSUP、ラフティングやリバーカヤックなど川遊びでも使えます。

マリンスポーツやウォータースポーツ体験をするショップなどでも、規格品になってしますがレンタルウェアとして装備しているところも多いと思います。


しかし、デメリットもあります。

トイレが大変なんです。

袖が無いので、防寒には上着が必要です。
トイレのときには一旦上着を全部脱がなくてはなりません。

春先など薄いラッシュやパドリングジャケットを一枚羽織る程度なら、さほど大変ではないのです。しかし寒い季節に上着を重ね着したりすると・・・

数時間のツーリングで、途中トイレに行きたくなる心配がある場合は、ちょっと覚悟が必要です。
せめて、ジッパーが前にあるタイプのものがおすすめです。

まとめ
●ウエットパンツを一着買っておこう。
●ロングジョンはジッパーが前のタイプがおすすめ。

ウエットスーツだけでは「一長一短」あります。
しかし、ほかの防寒着と組み合わせれば、冬でも快適にツーリングができます。

※冬のシーカヤックウェア選びは、当ブログの【冬のシーカヤックの服装】シリーズで投稿しています。そちらもご覧ください。

【初心者向け】冬のシーカヤックの服装選び【基本の巻】

※この記事は、当店がある三浦半島エリアの気候を想定しています。東北や北海道など海水温が低いエリアでの服装は、ご当地のカヤックショップにご相談ください。

冬のシーカヤックの服装選びシリーズ

【初心者向け】冬のシーカヤックの服装選び【基本の巻】

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【最強!】冬のシーカヤックの服装【ドライスーツの巻】

※この記事は、あくまで神奈川の三浦半島近辺の海洋フィールドの気候を想定して書いています。また、暑さや寒さなどの体感は個人差があります。ご理解の上、参考にしていただければ幸いです。

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