シーカヤックでキャンプ【タープ・テントの「ペグ」の巻】
クスノキコータです。
GW頃から、気温も上がって三浦半島にも、遊びに来る人が増えてきて、タープやテントを貼る人がたくさんいます。
しかし、5月は風がよく吹く季節でもあります。突風でタープがバタバタと暴れ、倒れるシーンをよく見かけるんですよね。
貴方も、こんな経験がありませんか?
タープやテントが崩壊したとき、もし中でガソリンのランタンがついていたら、ガスコンロで調理していたら、大変危険な場合もあります。
タープやテントが倒れにくくするコツは、いくつかポイントがあります。
正しいタープの張り方に関しては、数多のキャンプの達人がBlogやyoutubeで解説してくれているので、そちらを参考にするといいです。
もう一つとても重要なポイントは「ペグ」です。
ペグとは、タープやテントを固定するために地面に打ち込む杭のことです。ちょっと地味だけどとても重要なんですよ。
タープやテントの設置場所の地面強度によって、適切なペグの種類が変わります。またタープやテントの大きさによっても適切なペグが変わったりします。
この記事では、しゃべり過ぎるシーカヤックガイドクスノキコータが、海辺でのキャンプに偏った視点で、ペグ選びについてお話します。
目次
●ポイントはペグの長さ
●最強 鍛造ペグ
●砂浜用 サンドペグ
●優秀 チタンペグ
●番外編 土のう袋
●ポイントはペグの長さ。
テントやタープを購入すると、大抵の場合は、ペグは必要本数が付属しています。
よくあるのが、ヘッドがフック型になった一般的な「ピンペグ」。
安価で大量に購入しやすいく、アルミ製で軽量で持ち運び安い反面、強度が弱く、固い地面へハンマーで打ち込むと曲がってしまうことがあります。
登山用の小人数用テントの付属しているV字ペグ。アルミ製が多く軽量で重ねられるので小さく収納できてザックの中で場所をとたないのがメリットで、ピンペグに比べると表面積があるので、抜けにくいのもポイント。こちらも強度は弱く、固い地面へハンマーで打ち込むと曲がってしまうことがあります。
付属のペグも充分機能するのですが、「海辺でのキャンプ」となると事情が変わります。
タープやテントに付属しているペグは、大抵の場合20~24cmのものが多いですが、これとは別に30cm以上のペグを用意することをお勧めします。
海辺でのキャンプ地の特徴として、砂浜や玉砂利の浜など柔らかい地質の多い。
そして平坦で開けた場所では、風も通りやすいことがある。タープや大型のテントの場合、風を受けると瞬発的にペグに40kgほどの負荷がかかったりします。その2点を考慮すると、短いペグだと抜けてしまうので、30cm以上あるペグで、深くペグダウンするとしっかり固定できます。
●最強 鍛造ペグ
多くのキャンプ愛好家たちが信頼しているのが「鍛造ペグ」です。
鍛造(たんぞう)とは、金属をハンマーなどで叩くことによって、素材の強度を数倍に高める製法のことをいいます。
この鍛造ペグで使われている金属は主にスチール鋼が多く、硬い地面や砂利や、アスファルトでもガンガン打ち込めるほど強靭です。丈夫で曲がったりしないので、耐久性も抜群です。僕もベースの前の三浦海岸の砂浜にタープを張るときは、35cmの鍛造ペグを使っています。
デメリットが2つあります。
デメリットの1つ目は、「重量」です。スチール製ですので、アルミ製のものより少し重いです。
30cm位だと180g~200gほどあります。当然1本だけ使うわけはないのです。10本もあれば2Kg!? 車で行くキャンプなら持っていけるけど、登山で持っていけるわけないし、シーカヤックのキャンプツーリングでもかなりの負担になります。
もう1つは「錆(さび)」です。フィールドで固い地面にハンマーで叩きこんでいれば、曲がらずとも先端の塗装は剥げてきます。
雨の日や海水の近くで使い、そのまま袋に保管しておくと茶色く錆が浮いてくるので、使用後はマメに拭いた方いいです。
●砂浜用 サンドペグ
砂浜で重宝するの「サンドペグ」です。
プラスチック製なので、軽量です。そして表面積が広いため一度刺さると柔らかい地面や砂浜でも抜けにくいのが特徴です。
デメリットもあります。
その1つは、硬い地面には適していません。硬い石に当たったり、表面より深いところが硬い地盤だったりすると、ペグダウンできないこともあります。
もう1つは、容積が大きいので、束ねてもかさばります。ザックに入れて登山に持っていくのはナンセンスです。しかし、シーカヤックキャンプなら充分運べます。僕はカヤックのバウかスターンの先の細い部分に収納して持っていきます。
●優秀 チタンペグ
チタンの強度は鉄の約2倍と言われています。鍛造ペグにも負けない貫通力を誇ります。
(※だからといって絶対曲がらないとは言えないですが)
そして、重量は、鍛造ペグの約半分、かなり軽いです。しかも、錆びにくい!!
と3拍子揃っています。
これなら、様々なキャンプ地でも対応できて、持ち運びの負担も少なく、とても優秀です。
海辺で使うのなら、やはり30cm以上のものをお勧めします。
デメリットは、価格です。鍛造ペグより単価は倍くらい高くなってしまいます。財布にキビシイ。
●番外編 土のう袋
ペグを使わずに、土のう袋を使う方法もあります。砂浜でや砂利の河原では有効な方法です。
しかも、土のう袋は、リーズナブルです。(※安くても使い捨ては嫌いですよ。)
ただし、先にも書きましたが、風が吹くとペグには40Kgの負荷かかかることがあると言われています。
土のう袋にもそれなりの砂や石を詰めなくてはなりません。ペグが足りない時の補強にはいいですが、全部を土のう袋にするとかなりの重労働になるでしょう。
最後に「ペグは消耗品」なんて言われますが、砂に打ち込んだペグは必ず持ち帰りましょう。
カッコ悪い遊び方をする人間は、普段から人柄に表れます。モテません。
子供が観ても、かっこいいアウトドアマンでいましょう(≧▽≦)
以上です。