「人間界」ではないところ。
楠コータです。
夕方のニュースの天気予報で見るスカイツリーからの東京の映像では、見渡す限りどこまでも街が続いてます。
「いや~人類ってガンバって繁栄したな~たいしたもんだ!!」と感心してもいいくらい。
人類は地球に繁栄し、いたるところを住みやすい環境を作ってきましたよね。
家を作り、道を作り、畑をつくった。人が集まって集落、街をつくった。
ときには、山を削り、川を曲げ、地下も掘った。敷地に囲いをつくり、海を埋め立て、川に堰や堤防を作って、自分の脅威になるものを退けた。鉄道も水道を整備し、電気やガスなどエネルキーの安定供給できるようにして。病院、警察、学校など公共なものを整備して。
法律や経済のルールを設け、人々がみんなで共存する仕組みをつくった。
快適で安全に暮らせる都市が出来た。
人間のための「人間界」です。
そんなことは、誰でもみんな知っていますよね。(^-^)
でも「体感」してますか?
知識だけでなく体験すると、もっと理解できるはずです。
その方法の一つは、「人間界でないところ」に行ってみることです。
アウトドア?ウェルダネス?言い方は諸説いろいろあるとは思いますが、
シーカヤックで行く海は、その「人間界ではないところ」です。
海岸線の国道から沖へたった100メートルでも、そこは人間界ではないんです。
人よりも、海洋生物や海鳥が圧倒的にたくさんいて、日々、食物連鎖が続いている。
穏やかな陽射しのフラットな海況のときは、キラキラした風景と心地よさを感じられる。
天候が変われば、海面は大きく波打ち、身体は風に晒される。
時には危険も伴い、人の命を奪い、それどころか安否もわからないまま存在を消し去ることもよくある。
人間の都合も、権利も、資産も、スケジュールも、善悪も関係なく、海は「そこに在るように在る。」のです。よーするに文句言っても無駄なんです。(笑)
こう書くと、自然界は”人間がいるべきところではない”ってこと!?思われるかもしれませんが、そうではありません。
自然とは、「自ずと然り(あるがままの状態)」とゆう意味です。
人間も、この世の神羅万象の一部なのです。
動力も付いてない小さい手漕ぎのシーカヤックで海原に身を置くと、心細さと、自然の雄大さを感じることができます。
悠久の刻を経て、広がった森の巨木に触れると、人生は、刹那な時間のようにも思えてきます。

非日常的な「人間界ではないところ」を体感し「自分ではないもの」を知ることは、
逆に「自分」が何者か体感することなのかもしれません。
特に、日常的に都市部で生活している人は、ときどき海や森などの自然に身を置くことをお勧めします。