横浜大岡川で、水上バイクの検証実験です。
昨今、水上バイクの運転のマナーがよろしくない人たちが目立っています。特に、春の花見シーズンの水路、夏の海水浴場、各地のエリアでの素行がよろしくないライダーのおかげで、マスコミでは「水上バイクの暴走!!」。今や、すっかり悪者扱いです。マナーを守っている人には迷惑な話です。(-“-)
「水上バイクが走行する際に発生する引き波が、他の船舶・SUP・カヤックにどのような影響を与えるか」をテーマに、大岡川を安全に利用するため、水上バイクの適切な航行速度を計測する検証実験です。
当日は強風。マリンスポーツ財団、国土交通省や県、市をはじめ、海上保安庁、県警、市消防局の各機関、地元住民など約50人が参加しました。
TPSP(東京港・湾・河川 水上オートバイ安全航行推進プロジェクト)の協力で、水上バイク2艇が強風の東京湾を、平和島からの回航してきてくれました。
関係者50人が待つ実験場に、予定より30分遅れて水上バイク登場!!
(どことなくアウェイ感が漂います?いいえ気のせいです。(^-^;)
実験の内容は、2艇の水上バイクが時速3㎞、5㎞、8㎞、15㎞で大岡川を通過するとどの位の波が発生して、水上のSUPやカヤックに影響を及ぼすのか?
実験開始です。
その1 時速3km。「アイドリング状態」引き波はほとんど感じない「細波」程度。この低速で航行するのも技術が必要なのだそうです。
【主観】たしかに安全。でも初心者のカヤックより遅いかも・・・(^▽^;)
その2 時速5km。「最徐行」引き波がおこりカヤックは少し揺れました。
【主観】ちょっと揺れますでも、水上バイクが「来る」と解っていれば問題なくやり過ごせます。
その3 時速8km。「徐行」水面に引き波が立ちます。カヤックもぐ~らぐらします。
【主観】初心者はドキドキするかも。初心者のSUPなら落水するかもしれません。
その4 時速15km。かなりの引き波が立ちます。護岸の反射波でさらにカヤックが上下に揺れます。実験に参加したSUP経験者が落水しました。
【主観】カヤックもSUPもかなり揺れて、カヤック経験者が転覆するほどではありませえんが、不快に感じました。
検証結果として、非動力船の近くでは、TPSPで推奨されている最徐行速度の時速5キロでも不十分、時速3キロが安全。という結果だそうです。今後さら検討が加えられた後、大岡川の安全航行ルール「大岡川航行ガイド」に反映される方針です。
【主観の総括】
時速3キロでは、たしかに波は立ちませんが、このスピードではSUPやカヤックのスピードと同等で、並走するでしょう。経験者なら水上バイクを追い越す状況が発生しそうです。
時速5キロ以上でもカヤックは問題ない。SUPは、立っていればグラグラしますが、座ってしまえば問題なくやり過ごせると思います。
「ちょっと通るよ~いいかい?」「いいよ~どうぞ」って意思の疎通が出来れば、いいんじゃないかい?
今回、スピードや波の事以外に驚いたのは、実験に参加したTPSPの水上バイクの音の「静かさ」です。ほんとに静かでした。いままで水上バイクの音は、かなりうるさくて不快でしたが、それが標準なのだと思っていました。しかし実験に参加して、多くの水上バイクのライダーは、わざわざ改造してエンジン音を増幅したり、ウーファーをつけて大音量の音楽をかけている事を知りました。
海水浴場や近く海は、SUP、カヤック、ウインドサーフィンやヨットを楽しむ人も同じエリアに沢山います。運河は住宅の中にあります。
そこで、わざと爆音で航行するなんて、他人に敬意を払えない人のすることです。ヽ(`Д´)ノプンプンだ。無粋で、かっこ悪い遊び方だとおもいます。
安全なルールを設定する事で一定の効果はあると思います。
しかし、もっと前向きな方法もあります。SUP、カヤック、ボート、水上バイク、釣り人、屋形船、等々の川を利用する人が、お互いを理解し、リスペクトすれば、きっとうまくいく!!(^▽^)