瀬戸内海を渉る(十八次 瀬戸内カヤック横断隊 備忘録)その7最終回



最終日の朝を迎えた。前日の西風は朝には弱まってくれた。しかし夜中の風のおかげで、近くの木に干していたウェアは乾いて、白く塩が浮いていた。この旅で、着替えが気持ち悪ない朝は初めてだ。

風向きは北に変り、肌寒い。この旅で初めてニット帽と防寒用のアウターを着込んだ。

テントをたたみカヤックのパッキング。考えなくてもルーティンになっていた。

出発前の干潮時に砂の道が現れた。自然が作り出す神秘的な全長800m黒島ヴィーナスロードである。
恋人たちのロマンチックなパワースポットらしいが、風呂にも入らないオジサンには関係なかった。

脚の捻挫は、踏ん張らなければ歩けるほどに回復していた。
それにしても、腰の痛い者やにマメにテープを巻く者、疲労が溜まっている者、それぞれ万全とは言えない状態だ。にもかかわらず、立てずに人に抱えられていた有り様から、旅の最中に回復する不可解さにた、皆が首を傾げた。
「3日間ずっと座って安静にしていたから!?(^_^;)」としか思い当たらなかった。
ともあれ、クニーさんのロキソニン湿布の痛み止めのおかげだ。


この日のリーダーは地元に赤穂に凱旋するハルさん、サブリーダーにダイスケさん。6:50出発。

岡山県瀬戸内市牛窓町の「唐琴の瀬戸」を通過。朝日を浴びる牛窓燈籠堂跡。瀬戸内海を航行する船舶の航行が頻繁となった延宝年間(1673~1681)に、備前藩によって建設された。その後、明治時代になって堂は壊され、石垣のみになっていたものを、1988年に江戸時代の絵図から推定復元したものだそうです。
 

朝日が当たると、気温急上昇。最初の休憩で、もう防寒用のアウターとニット帽をしまう。本当に暖かい11月である。

長島の南側を風よけに使いながら進む。開けたところに出るたびに結構な横風を受ける。安全に岸に沿って回って消耗するか、時間をかけず一気に横切るか、ダイスケさんも隊士達の様子を見ながら、難しい判断がつづく、我慢の時間帯。

長島と頭島の間を島渡り中に、沖合に単独の白いカヤックが現れる。綺麗なフォームのパドリングで風の中を急接近してくる。「こんにちは!!サカイです。」・・・・・? あぁ!!アクロス瀬戸内カヌースクールのサカイさんじゃないですか!(≧▽≦) フラットフラットが所属するジャパンセーフティーカヌーイング協会の大先輩。瀬戸内で活躍するプロガイドです。サカイさんも一緒に頭島に上陸。久しぶりの再会に嬉しくてはしゃいでしまった。(笑)サカイさんも一緒にゴールまで行くことになりました。

サカイさんのカヤック(パドルコースト製NAGI)が、あまりにピカピカで・・・帰ったら、自分の傷だらけのカヤックも少し磨こうと思いました。(^_^;) 

11時、昼休憩30分。ランチは、行動食のグラノーラのみ。短い日向ぼっこ。

旅も終盤。ウォーターバックもほとんど空。ビールも飲みほして、食料もわずかに残すのみ。最初の荷物満載の時のカヤックとは、喫水が全然違う。※参考:瀬戸内海を渉る(十八次 瀬戸内カヤック横断隊 備忘録)その1

鹿久居島南西灯台前10分休憩。ゴールまであと7㎞くらい。


昨日の岡山水道以降、海の色も水温も違う海に来たと感じる。鹿久居島を抜けるともう遮るものはない。ずっと左からの横風に抗いながら漕ぎ進む。もうゴールまで約4km。

もう終わってしまう・・・やっと終わる。とゆう思いが交互に浮かんだが、最後まで気を抜かずに、周囲の船舶の往来を警戒しならが漕いでいた。
唐船海岸には、家族や友人たちが横断隊の到着を待ってくれていた。

14:00頃 赤穂唐船海岸に全員無事着陸。

何はともあれ、まずビールでしょ。カンパイ!!(≧▽≦)

陸路でゴールまで来たユージさんも含め第十八次瀬戸内カヤック横断隊20名で記念撮影。全員と握手してゴールを喜び讃えた。(^O^)/
(サカイさんもいるから21人います。ww)

七日目(最終日) 黒島~赤穂唐船サンビーチ 29.4Km

ゴールで緩んでいたので、キャンプ道具をまとめてカヤックを撤収するのが、捗らなかった。(´∀`)
まずは、銭湯にいって7日間、いや移動日も入れて8日間の垢を落とす。頭も洗ってスッキリしたが何となく寒気のような・・・まるで何かのプロテクションも落としてしまったような感覚だ。
クニーさんが「コータさん体重計に乗った?おれ5㎏も減ってた。」(◎▽◎)マジですか!?
そうか、毎日何十キロも漕いできたんだもんな~・・・僕は1㎏しか落ちていなかった。( `ー´)チッ

夜は宴で赤穂の方たちに、食事にお酒に格別のもてなしをいただいた。ほんとうに、ほんとうにありがとうございます!!(人”▽`)
7日間、仕事もしないで好きに海で遊んできた我々だとゆうのに、恐縮至極です。(≧▽≦)

マーさんは、いつものように酔って眠てしまっている。11月に入ってからマーさんは横断隊に参加する間の有給をとるために、毎日遅くまで残業していた・・・3日目の夜、捻挫して独りで歩けなくなった僕を見て、翌日一緒に途中リタイアする事を考えていたらしい。僕は、もう少しでマーさんの旅を台無しにしてしまうところだった。(>_<)
アウトドアでケガをするとはそうゆうことだ。深く反省し、マーさんに感謝します。ほんとうにありがとう。

今回の旅の経験は「言語化」するのがとても難しい。

7日間のロングツーリングとキャンプを通じて、自分が変化していく。
テントでアラームより先に目が覚め、周囲が明るくなる前に便意がくる。パドルを持つ感じが変わり、体の力みが分散する。風が近づいてくるのを感じ、目がよく視えるような気がする。疲労はしているがパドリングは回り続ける。「海を渡る動物」になっていく。瀬戸内カヤック横断隊が動物の「群れ」になっていく。

人は、アウトドアフィールドに身を置くことで、意識と感覚のバランスが整っていく。

また来たいと思います。


さて、帰りましょう。
兵庫県赤穂~山口周防大島~兵庫県赤穂~神奈川三浦まで・・・1300㎞くらい?
遠いね~まだ旅は終わらない。(^_^;)

2020年11月15日 周防大島逗子ヶ浜 ~ 2020年11月21日 赤穂唐船サンビーチ 総距離247㎞

SpecialThanks

各休憩ポイントでの差し入れ、ゴール地点で出迎えてくれた方々、赤穂の方達の心あたたまるおもてなしに本当に感謝いたします。

十八次 瀬戸内カヤック横断隊 参加者
原隊長 原海惺 村上 大田 山口 西原 三澤 森 井上 花井 田守 伊藤 松岡 国井 楠項太 青山 工藤 塚本 植村 内田前隊長
7日間共に漕ぎ、負傷時に支えてくれた隊士達に感謝します。ありがとうございました。


瀬戸内海を渉る(十八次 瀬戸内カヤック横断隊 備忘録)完結

この記事をフォローして♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA